毎月1日発行 発行責任者 守一雄
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初めての女性首相高市早苗さんの下での特別国会で、皇室典範改正案が最優先で議論され、両院の大多数の賛成で可決成立しました。YouTubeやXなどインターネット界隈では多くの著名人たちがこの改正案に賛成と反対の意見を述べていました。もっとも、例によって真偽の怪しい動画も多く、見るに耐えないようなものもたくさんありました。
そうした中で、一番まともな論を述べていたのがご自身も皇族の男系男子でもあり、明治天皇の玄孫(皇后の玄孫なので女系)でもある竹田恒泰氏でした。そこで、氏の最新刊を読んでみました。さらには、この竹田氏の本で紹介されていた高谷朝子さんの本も読んでみました。(守 一雄)
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高谷朝子さんは皇居の中にある天皇家の「私的な」神殿である宮中三殿の巫女に相当する「内掌典」として57年間暮らしてきた。この内掌典の人たちはなんと住み込みなのだという。「神様の御用にお休みはございませんので」戦前までは土日も正月休みもなく、365日24時間勤務だったという。この本でその暮らしぶりが明かされているのだが、神に使える生活は厳格で伝統的なしきたりに従い、衣服から髪型まで決められて言葉使いも独特である。さすがに戦後は労働基準法もあり、交代で休みが取れるようになり、休みには皇居の外に出かけられるようになったそうだが、それでも外出着は決められた和服を着なければならないという。一体、どんな人がこの内掌典職に就くのだろうと思ったが、どうやら全国にある神社の宮司の娘さんが皇學館大学や國學院大学で学んだあと、ここで仕上げの「修行」をするらしい。現在は任期も4年間となっているようだ。
私自身は、たとえ今の国民の8割が女系天皇に賛同していたとしても、「過去、2千年にわたって維持されてきた天皇制を現在の民意だけで変えてしまってはいけない」と思っていた。そこで、竹田氏が提唱してきた男系男子養子案が採用されたことは良かったと思う。天皇制は男女差別だと言われるが、女性は民間から皇族になることも皇族を辞めることも「自由意志」でできる。可哀想なのは生まれながらに皇位継承順位がつけられてしまう男性皇族である。それでも、皇室典範には男子でも15歳以上になれば自由意志で皇籍離脱ができるという規定はある。ただ、現状では悠仁さまがそうした意思を示したら大騒動になるだろう。今回の改正によって皇位継承者が増えれば、男性皇族にも皇籍離脱の可能性が出てくるわけで、長い伝統を守りつつ自由意志が尊重されるような天皇制になっていってほしいと思う。(守 一雄)
[追記:内掌典と高谷さんを取り上げたテレビ番組のYoutube動画を見つけました。(2026.8.4)]